転職活動終わったので振り返り!(SIer ⇒ Web系)

どうも、この記事を執筆時点で丁度30歳なさわらびです。よく30を超えると転職しにくくなると言いますが、実際どうなんですかね。自分は感じる部分もあり、感じない部分もあり、という感じでした。

さて、唐突ですが転職しました。1月はサバティカルを取り、2月から次の仕事へ。これで転職二回目になりますが、一回目と違ってスピード転職だったのでメモしておきます。

ちなみに、転職ドラフトの紹介コードは「KKOZ」です。 (毎回忘れる…登録するときに入力してもらうと、オライリー本がお互い一冊ずつ貰えますのでぜひ!)

今までについて:

大学院卒業後、新卒で3年ほどSIerへ。丁度就職活動中に3.11があり、内定取り消しなどが話題になったころでした。そのとき自分が就職活動時に重視したのは「会社が潰れても生き残れるだけの技術を身につける」こと。ソーシャルゲーム系の求人が賑わう中、クリティカルなシステムを作ることでエンジニアとしての基礎をしっかり身につけようと思い、SIerを選んだのでした。

社員数50人ほどの、小さいけれども一次受けのSIerです。その中で、保守と追加開発を並行で4社掛け持ちしつつ、PLとして新規開発をやったりと結構経験値を積ませて貰えたかなと思います。本当に、ブレードサーバのメモリ増築からサーバの構築、アプリ開発まで。あるいは要件定義から設計、開発、保守まで一通りのことは経験しましたし。給料も一回の評価で1~2万円ほどあがってました。あとは残業代が出れば良かったんですけどねー。

他にも色々あって(SESの案件が増えてきたとか)、会社を去ることに。そのときはliberというエージェントにお世話になり、特に急いでいなかったので半年ほどかけてゆっくりと転職活動をおこないました。軸は「英語を使える」、「技術重視」です。色々提案頂いた中でとりあえず1社、面接に進み合格。社員4000人規模の大きい人材系のSIer、その中のグローバルを目指した部署に入社しました。

その中で3年ほど、基本的にはチームリーダーとしてマネジメント寄りの仕事をすることに。最初の1年は数十億規模の基幹システム構築に従事し、サブチームリーダー兼年末調整の有識者として過ごしました。ベトナムに3か月ほど滞在したりと楽しいこともありましたが、反面、統制がきつく裁量がない環境でまあまあしんどかったです。その後は幸運なことに2年ほど、動画制作・配信サービスの開発、保守を任されることに。営業やマーケ、CSなど異なる職種の人たちと働くのは刺激になり非常に楽しかったです。ただ、それもサービスの終了という形で終わりを迎えることになり、それに合わせる形で二度目の転職に。12月末にサービスが終わるので、それに合わせる形で9月から準備を始め、10~11月で転職活動、内定を頂きました。

背景

入社から1年後、幸運にも新規事業立ち上げの部署と一緒に仕事することができました。自社サービス(動画作成・配信)の保守、追加開発です。開発は他社に委託していたのですが、バグ等の品質問題で自分のいる部署で巻き取ることに(AngulerJS,Ruby on Rails,C#,AWS)。

ちょいカオスな感じでしたが、初めてのサービス開発、しかも他職種の優秀な人たちと一緒に働けるということでかなり楽しかったです。しかし、残念ながら社内のKPIを達成できなかったため、2018年12月末をもってサービス終了に。それに合わせる形で転職~という感じですね。

動機

・きれいな話
サービス終了の振り返りから、良いモノを作るにはサービスの戦略から関わっていく必要があると感じました。技術を軸に戦略に関われるのって、どういうポジションだろう?と考えたときに、出てきたのがプロダクトマネージャーでした。ただし、SIerにはキャリアパスがないので、じゃあある所に転職しよう!というのが表向きの動機です。これはこれで大きな動機の一つではあるので、嘘ではないし説得力もあるかと。

・闇な話
評価が部署のNo2の人に気に入られているかどうか、に大きく左右されるんですよね。んで、その人と根本的に価値観が合わないので、今の部署にいてもあまり未来がない(ざっくり言うと、人はモノor人を重視。自分は人こそ一番大きな要素だと考えているし、大事にしているので、モノ扱いするような言動は受け入れられなかった…。後、技術軽視も)。他にも色々あるんですが愚痴にしかならないし、読んでも疲れるだけだと思うので後日、気が向いたら別で公開します。

本当はデータ分析やその基盤作り、というところの案件を社内、グループ会社から自分で取ってきて、部署の強みとして伸ばそうとか考えていたんですけどね。上のミスによる手当ての未払い(1年半で累計100万弱)をしれっともみ消そうとされたりとかして、さすがにアホらしくなったっていう(No2で話が止まっていたので、No1に通したら速攻ヒアリング⇒全額支払い、になった)。

転職の際の軸

転職するにあたり、何を重視するかをMoSCoW分析で書き出してみました。

Must
・プロダクトマネージャーになれる
・ビジョン、ミッションに共感できる
・レベルの高い人と働ける

Should
・給与、福利厚生
・家から1時間以内
・副業可
・ストレングスファインダーを活用できる

Could
・家から電車一本でいける
・家から20分以内
・リモートワーク可
・海外展開、英語を使う

Won’t
・肩書き

当面の目標であるプロダクトマネージャーのキャリアパスがある、自分がなれることをMustとしています。それ以外だと、35歳までは自分のレベルを上げるという事を重視したいので、レベルの高い人たちと働けることを重視しています。また、ビジョン、ミッションに共感できるところで働いた方が絶対楽しいよね、というのもあります。

給与や福利厚生などは上がればいいけど、上がらなくてもまあいいかという感じです。リモートワークや英語などもあればベストですが、優先度は低いです。

ついでに、肩書はまだどうでもいいかなと。35歳超えてから考えればいいですし。

この辺は人によって異なると思うので、それぞれ考えてみて貰えれば。

転職活動の実際

流れとしてはこんな感じです。
・9月に転職ドラフト登録
・10月に指名をもらった会社(6社)を回る
・11月に引き続き面接、第二週くらいに内定を一個頂く
。11月末に内定をさらに一個頂く
・12月頭に内定受諾

なので、ざっくり2、3か月ほどですね。10月は業後はほぼ毎日面接と飲み会で、ぐったりしてたのを覚えています。

また、今回使ったサービスは以下の通りです。
・転職ドラフト
・Green
・ビズリーチ
・liber

以下、詳細となります。
・9月
12月末退職を目指すべく、とりあえず転職ドラフトに登録。プロジェクト内容で書きすぎて文字数制限に引っかかり、エラーを引き起こす。読んだ本とかもめっさ書きました。また、ポートフォリオとして転職ドラフトをスクレイピングするプログラムを書いたり、結果を分析して記事を書いたりtwitterに呟いたりしていました。

転職ドラフト:検討中を分析してみた part1(2018/09/23)

・10月~11月
ありがたいことに転職ドラフトで、6社から500後半~800万で指名を頂きました。とりあえず全部と面談。結果、スケジュール調整で死亡。エージェントのありがたみを身をもって味わうことに。結局、将来的にプロダクトマネージャーが出来そうな3社と面接に進みました。1社は2時面接後にお互いに違和感があり、プロダクトマネージャーはしばらく空かないということで終了。1社は人数一桁のスタートアップだったが、4回面接を受けて合格、最後に業務委託で技術的にキャッチアップできるか見たいといわれました。…が、連絡待っていたら、元々一緒に開発していた人を正社員として雇ったので募集を打ち切るとの連絡。なんじゃそりゃと思いつつ終了。最後の1社は2回ほど面接を受け、無事内定を頂く。開発者からのスタートだが、プロダクトマネージャに興味ある人は大歓迎という感じ。

そんな中で、前回の転職でお世話になったエージェントの方と面談がてら飲みに。後日、面白そうな会社を数社、紹介されました。そのうちの一社に応募、HackersRankを利用したプログラミングのテスト、一回の面接を経て内定を頂きました(本来は二回だが、まとめてやってくれた)。

結果として、2社から内定を頂くことに。

内定受諾

内定2個貰ったけど、どっち行くの?という話。実際、どちらも超いい企業で、給与は大体同じ。めっさ悩んだんですが、MoSCowをベースに判断することにしました。

Must
・プロダクトマネージャーになれる
・ビジョン、ミッションに共感できる
・レベルの高い人と働ける

ここは両社とも満たしているので、Should, Couldでの判断となります。結果、福利厚生、副業可、リモートワーク可、ストレングスファインダーを活用、というところで、エージェント経由の方を内定受諾。

もう一社の方も、エンジニアが集中できる環境づくりにしっかり取り組んでいたりと、本当に良い会社だったのでかなり迷いました(会社の本棚にピープルウェアが置いてあり、しかもその内容を実践していた!)。

ただ、今後ストレングスファインダーを使った副業をしていきたい、などの個人的な理由で、もう一社の方にいくこととしました。

で、転職活動終了という感じです

SIerからWeb系

なんとなくですが、年齢の壁を感じました。自分はここ3年はマネジメント寄りのキャリアを積んできたこともあり、技術面を理由に落とされることが多かったです。実際に技術が問題だったというよりは、落とす理由に使われたという印象ですが(そもそもドラフトで指名貰うときに技術面も評価されてるので)。

まあ、技術面をアピールするためにも実際に動いて見せられるポートフォリオは大事だなと感じました。後はGitとか。

後は、一言でWeb系と言ってもフェーズによって求める人材も異なるので、自分がどこで働きたいのか、また自分の強みがどこで活きるのか、は考える必要があると感じました。例えば自分はマネジメントもできる(あるいは他職種の人とコミュニケーションが取れる)、かつ技術もできるのが強みだったので、0to1よりは1to10の方が向いていたんですね。また、10to100のフェーズではSIerでの統制やルール作りという部分が非常に活きるので、そこが評価されて転職できたという人も多いようです。

感想

少なくともエンジニアは超売り手市場だなーというのを感じました(ある程度のスキルがあることが前提ですが)。

後はやっぱり、ポートフォリオがあると強いですね(Git、Qiita、Webサービスなど)。逆に自分はここで苦労しました。本当は会社を辞めた後、半年ほどポートフォリオ作りをしながら技術を磨こうと思っていたんですが、指名を6社も貰って浮かれてしまったんですね。最終的には何とかなりましたが、この辺があればもっと楽に、いい条件を取れたんじゃないかなーとは思っています。

転職ドラフトは自分の市場価値を知る、スキル等の棚卸しという点で一度やってみるといいかもです。現状、使っているのは比較的感度の高い企業が多いので、そのまま転職しても良い転職ができると思います。…まあ、これから人数や企業数が増えてきたら分からないですが。指名を貰った後は普通に面接なので、手間は他の場合の面接と変わらないです。面接前にドラフトで書いたことくらいは読んでおいて欲しいですけどねー、まあ忙しいから仕方ないとは思いますが。

逆に、エージェントは当たりハズレが大きいです。ひたすら数を投げてくる会社が多い中、liberはちゃんと自分希望やキャリアパスの設計に合った求人を絞って送ってくれるので、その求人に集中しやすいから好きです(スクリーニングに無駄な労力を割かないで済む)。

全体的に、良いエンジニアを集めようと各社、工夫を凝らしているのが印象的でした(書籍購入制度、アーロンチェア、ピアボーナス、勉強会応援制度、リモートワーク、フレックス・・・)。そういった工夫をしていない企業にはエンジニアが集まらない状態になってきているのかなーと。実際、今の部署は前期中途採用0でしたし。逆に、エンジニアから見たら、良い環境で働くチャンスですね。エンジニアにとっては割といい時代なのかなと思います。

長くなりましたが、こんな感じです。転職しようと思ってるけど悩んでるーとかあれば、ご連絡頂ければ微力ながらお力になりますのでぜひ!